旅立ちの交差点/KSTYオリジナル曲(2018年)

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旅立ちの交差点 – 制作メモ

イラストレーターの莉央さんにイラストを書いてもらった「旅立ちの交差点/feat.巡音ルカ」の公開を2018年06月12日にニコニコ動画で、06月27日にYouTubeで開始しました。

正式タイトルは「旅立ちの交差点 ~The Crossroads of Departure~」で、メインボーカルは巡音ルカ、コーラスは初音ミクです。

YouTubeのほうが高画質バージョンとなり、使用したマスタリング・ツールも、ニコニコ動画とYouTubeでは違い、YouTube版のほうが正式なバージョンとなります。

また「旅立ちの交差点 ~The Crossroads of Departure~」は feat.Lilyで2018年12月05日にiTunes、Amazonをはじめとする主要ショップで世界配信リリースです。

<楽曲データ>
楽曲名:旅立ちの交差点 ~The Crossroads of Departure~
アーティスト:KSTY feat.巡音ルカ
作詞/作曲/編曲:KSTY
ミックス&マスタリング:KSTY
イラスト:莉央
動画:MVライフ & KSTY
公開日:2018年06月12日
動画URL1:https://youtu.be/WhuJKxNda4Q(YouTube)
動画URL2:http://www.nicovideo.jp/watch/sm33353756(ニコニコ動画)
巡音ルカ – KSTY楽曲 プレイリスト

楽曲制作 – 旅立ちの交差点 エピソード1

主人公は、ひとり暮らしが決まっていて、生まれ育った故郷を離れる寂しさと新たな生活への希望をいだいている状況みたいな感じのイメージの旅立ちをテーマにした楽曲です。

実際にイラストの莉央さんは今年から社会人で、一人暮らしが2018年04月から始まっています。クオリティーの高いイラストは引っ越し前の3月に書いてもらいました。

この曲が莉央さんにとっても鼻向けになることが第一でしたが、自分が一人暮らしをしたときのことなども思い出しながら丁寧に曲作りをしました。

動画のほうはバンドサウンドになりますが、ピアノとストリングスだけの「フィルハーモニー ver.」を動画公開まで期間限定公開していました。

尚、登場人物の現在の主人公と過去の主人公だけでなく、凄いハイレベルな背景も莉央さんが書いています。

サムネイル画像のタイトルと文字入れをするとき「イラスト by 莉央」と「Movie by MVライフ」は慎重に色を選びました。スポイトツールでイラストの色を吸い取ってフィットさせました。

素晴らしい左イラストは「旅立ちの交差点 ~The Crossroads of Departure~」の動画完成を記念して新たに莉央さんが書いてくれた記念絵です。

旅立ちの交差点 記念絵

<元画像>:旅立ちの交差点 記念絵 by 莉央 – Twitter

タイトルと歌詞について – 旅立ちの交差点 エピソード2

旅立ちの交差点 画像2

タイトルは「自分らしく素直に生きることは非常に勇気がいる」というところから「想い出を勇気にかえて ~The Crossroads of Departure~」にしようと思ったのですが、イラストからは「旅立ちの交差点」のほうがフィットしそうなので「旅立ちの交差点 ~The Crossroads of Departure~」に決定しました。

莉央さんへ実際に質問したことも「何もなかった駅周りも〜」や「自分らしく 一歩ずつ 少しずつ 歩いて行けたらいいな」をはじめ歌詞にも大きく反映させました。

10代を東京とその近くで過ごしたと思われる3人で制作した、このMVは「ひとりの女の子の旅立ち」がテーマになっています。

よく地方から都心部に出てくる人間は映画やドラマで描かれますが、都心部で過ごした人間にも、親元を離れて生活を始めるということは本当に大きなことです。

ネット社会になって地域は関係ないと言っている人もいますが、そんなことがあるはずはなく、10代のときに過ごした場所で得た感性に変わるものは何もありません。

曲は適当英語で歌って作ることが多いのですが、サビの「いろんなことがあった〜My place」は「everything〜my place」と適当英語で歌っていたものから膨らませて作詞しています。

英語タイトルは配信リリースするかもしれない曲は世界配信になる都合上、英語表記が必要になるため、あらかじめサブタイトルで「The Crossroads of Departure」と付けています。

<元画像>:旅立ち by 莉央 – piapro


アレンジ & 編集 – 旅立ちの交差点 エピソード3

アレンジ・編集からミックス、マスタリングまでを、はじめて「Studio One」で行いましたが、打ち込み作業が大苦戦でした。

間違いなくMIDIは「DP」「Cubase」に比べると使いにくく、精密なMIDIデータを作ってゆくのは無理ではないにしろ、時間がかかりすぎてしまいますので現実的ではありません。

いろいろな便利な機能もありますが「DP」と「Cubase」で作ったものをミックス時に書き出したほうが効率的に感じました。

結果として「Studio One」はミックス以降の作業以外では、けして使わないことを決めました。

2018年05月に最新バージョン 4が登場しましたが、「Studio One 4」は使用していません。ただ、魅力的にも思えるバージョンアップなので、時間ができたらアップデートしたいと思います。

ミックス & マスタリング – 旅立ちの交差点 エピソード4

旅立ちの交差点 IK Multimedia「T-RackS 5 ONE」

ピアノに重点をおいてミックスをした「旅立ちの交差点」のコーラスは初音ミクですが、メインボーカルの巡音ルカの声と思っていた以上に合いました。

ミックスのときはリファレンス曲は使いませんでしたが、マスタリング時は、Lady Antebellum「Need You Now」(グラミー賞受賞)をリファレンス曲にしています。

マスタリング時の主なサウンド調整にはIK Multimedia「T-RackS 5 ONE Mastering Processor」を使用しています。

尚、マスタリングは最終のマスタリング・プラグインがYouTube版がEVENTIDEのマスタリング・プラグイン「Elevate」で、ニコニコ版はIK Multimedia「T-RackS Stealth Limiter」と違います。

「Stealth Limiter」は音圧を調整するのみでしたが、「Elevate」は26バンドモードで使用して、かなり調整しています。

動画制作 – 旅立ちの交差点 エピソード5

3人のチームワークで作り上げたMVと言っても間違いのない「旅立ちの交差点」のMVは前回の「JUVENILE 〜未来を結ぶ地図〜」と比較するとシンプルに見えますが、時間は同じくらい掛かっています。

使用した写真素材はMVライフさんのほうで、すべてフォトショップで加工した後に、二人で動画ソフトでさらに加工しています。

構成はすべてMVライフさんにお任せしましたが、開いた窓の向こうのベンチや、2コーラス目に出てくる「窓から見える桜」は、わたしが作っていてお気に入りです。

「窓から見える桜」は始めワンコーラス目の予定とのことだったのですが、一番の見せ場である後半のモノクロからカラーになるシーンを効果的にするには、ワンコーラス目で主人公の過去と現在を出したほうが良いとの判断で2コーラス目になったとのことです。

曲中で舞っている花びらは莉央さんのイラストです。背景イラストだけでなく、本の上に舞う花びらも曲を盛り上げています。

旅立ちの交差点/巡音ルカ サムネイル画像

ニコニコ動画やYouTubeでの再生数にこだわるのであれば、ボカロキャラを登場させたほうが良いのはわかっていますので、途中で巡音ルカのMMDモデルを登場させるという考えもありました。

ただ今回のコラボは全員社会人でニコニコ動画という感じでもないと思うので、ボカロキャラは登場しない方向で進めました。

また多くの人に聴いてもらったり、観てもらうことを意識した作品創りは仕事でやっていることで、趣味でやっていることに、それを持ってくると面白くなくなってしまうので、莉央さんとご両親に良いな!」と感じてもらえればいいかな?という感じです。

ボカロ好きではないというより、先入観でボカロを嫌っている一般リスナーが視聴して「良い作品だ!」と感じてもらえれば、この動画の主な目的は果たされます。

YouTubeが正式版でなので、ニコニコ版と音楽のマスタリングだけでなく画像サイズも高画質です。

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