点
乙野四方字さんの同名小説を原作にした2022年に公開されたアニメ映画「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」をAmazonプライム・ビデオで視聴しました。
Amazonプライム・ビデオで04月08日より、追加料金を払わないと広告が入るように改悪されてからはじめての視聴となりますが、iPad環境での視聴だと映画前に短いCMが一本入る程度でした。
すでに公式サイトがなくなっていましたが「僕が愛したすべての君へ(僕愛)」を先に視聴することを推奨していたみたいなので、わたしは「僕愛→君愛」の順で鑑賞しました。
僕が愛したすべての君へのストーリー&主要キャスト
僕愛のストーリー
両親が離婚し母親と暮らす高校生の高崎 暦(たかさき こよみ)は、ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわ かずね)に突然声を掛けられる。
85番目の並行世界から移動してきたという和音は、その世界では2人が恋人同士であると告げる。和音にいつしかひかれていく暦だったが……。
君愛のストーリー
両親が離婚し父親と暮らす小学生の日高 暦は、ある日、父の勤務先で佐藤 栞(さとう しおり)という少女と出会う。
お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが親同士が再婚することを知らされ、ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが・・・。
主要キャスト
アニメ映画「僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ」の声の出演は以下となります。
声優の評価があまりよくない気もする映画ですが、確かに視聴していて違和感のあるシーンがいくつかありました。
<声の出演>
高崎暦 / 日高暦:宮沢氷魚(幼少期:田村睦心、老年期:西岡徳馬)
瀧川和音:橋本愛(老年期:余貴美子)
佐藤栞:蒔田彩珠
日高翔大:浜田賢二
高崎真由美:園崎未恵
高崎康人:西村知道
佐藤絃子:水野美紀
タイトル:僕が愛したすべての君へ
公開:2022年
時間:102 分
原作:乙野四方字
監督:松本淳
脚本:坂口理子
視聴日:2025年04月09日
作品評価:D
タイトル:君を愛したひとりの僕へ
公開:2022年
時間:98 分
原作:乙野四方字
監督:カサヰケンイチ
脚本:坂口理子
視聴日:2025年04月09日
作品評価:C
僕愛/君愛の感想 – 作品評価 D+
事前に情報がないと意味不明になる
パラレルワールド(並行世界)を題材とした作品ですが、流し見や事前に情報がないと状態だと「僕が愛したすべての君へ」も「君を愛したひとりの僕へ」も何がなんだかわからなくなり意味不明状態になります。
子供時代、高校時代、社会人、晩年の暦や和音が何度も入れ替わりみたいな感じでストーリーが展開されるので「僕愛」と「君愛」はのめり込めませんでした。
多分「今誰の意識がそこにあるのか?」の説明のためなのでしょうが、子供時代の暦と祖父 & 犬の話は2作品で出てきてしつこかったです。
困惑しながらの視聴となりましたが「僕愛」のラストの栞の「君愛」での伏線回収はよかったです。
ラブストーリーとして苦手な感覚
わたしは「僕が愛したすべての君へ」から視聴しましたが「どの世界の和音と結婚するのだろう?」と主人公の暦が疑問を持つところなどがラブストーリーとして苦手な感覚でした。
「どの世界の君にも、きっとまた恋をする」の設定や、子どもが亡くなった世界からルールを破って生存している世界に移転してきた和音の設定も、わたしは受け付けませんでした。
SF好きや原作小説のファンの人は楽しめるかもしれませんが、そうではない人で普通にハートフルな話を期待する人には、あまり楽しめないのでオススメではないです。
登場人物に感情移入する人で「歩いて来た道が人を作る」のような感覚を持っている人は「起こったことを受け入れないことが話のベース」の作品ですので、多分「僕愛」と「君愛」は苦手だと感じるはずです。
ドラえもん最終回の話を思い出した
暦は「君を愛したひとりの僕へ」のヒロインの栞を救う?ために暦は一生懸命勉強、研究しますが、この設定は一昔前に著作権違反などで問題になったドラえもん最終回(同人)の話を思い出しました。
動かなくなったドラえもんを動かすために一生懸命勉強するのび太の感動ストーリーによく似てるな思いました。
もう一つ書いておくと「パラレルワールド」という言葉を聞くと、真っ先に映画ドラえもん「のび太の魔界大冒険」が思い浮かびます。
どちらを先に観るかで感動が変わるという宣伝の仕方をしていたようですが、正直たいして盛り上がらなかったのでしょう。原作の小説はきっと楽しいのだと思います。
「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」はAmazonプライム・ビデオで視聴することができます。この記事を書いている時点ではプライム会員の無料特典となっていました。
記事公開日:2025年04月11日 by KSTY