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激戦の作詞コンペに何度応募しても、なかなか採用されない。そんなとき「自分には才能がないのかもしれない」と悩んでしまう人も少なくありません。
しかし、採用されない原因は、必ずしも歌詞を書く才能や文章力だけにあるわけではありません。作詞コンペで求められているのは「自分が書きたい歌詞」ではなく「その曲に必要とされ、選ばれる歌詞」です。
では、実際に採用される歌詞にはどんな違いがあるのでしょうか。今回の第1回『作詞コンペで選ばれる歌詞を作るための勝利学』ではプロの作詞コンペで意識したいポイントを見てゆきましょう。
「自分が書きたい詞」では作詞コンペは勝てない
作詞は文章を書くことではない
作詞は、楽曲の空気感や世界観を決定する、とても重要な作業です。
歌詞は単に言葉を並べれば完成するものではなく、メロディーや歌う人、楽曲を聴く人、さらにその楽曲が生まれた背景や企画など、さまざまな要素が重なり合ったところに存在しています。
だからこそ、作詞家を目指すのであれば「文章を書くのが好き」「詩を書くのが好き」というだけでは、職業としての作詞家になるには不十分です。
もちろん、言葉が好きであることや豊かな感性を持っていること、人とは違うものの見方ができることは、作詞家にとって大きな武器になります。
しかし、それだけでは仕事にはなりません。趣味として作詞を楽しんでいるのであれば、自分が好きなテーマを、自分が好きな言葉で、自分の好きなように書けばよく、それによって誰かから評価される必要もありません。
自分が書いていて楽しい、自分がその歌詞を気に入っている、自分自身がその世界観に感動できるのであれば、それだけでも作詞をする意味は十分にあります。
さまざまな条件の中で言葉を作る必要がある
ところが、作詞家として仕事をするのであれば、そこから先に進んで考えなければならず、依頼やメロディー、アーティスト、制作側の意図など、さまざまな条件の中で言葉を作る必要があります。
その限られた条件の中で、与えられたメロディーに言葉を乗せ、アーティストが歌い、最終的に制作側から「この歌詞でいこう」と選ばれて、初めて仕事として成立します。
つまり、プロの作詞家に求められているのは、単純に「良い詞を書く能力」だけではなく、与えられた条件の中で、その楽曲に最も必要とされる言葉を作る能力なのです。
この違いを理解できるかどうかで、作詞家としての成長速度は大きく変わってきます。
自分の感性だけを頼りに書き続けるのか、それとも自分の感性を活かしながら、相手が必要としている言葉を作れるようになるのかによって、作詞家として進める道は大きく変わります。
「良い歌詞」と「選ばれる歌詞」は違う
作詞コンペに何度も応募しているのに、なかなか採用されない人には、共通して見られる考え方があります。
それは、自分の作品を「自分が好きかどうか」という基準で評価してしまい、コンペで本当に問われている「この曲に必要な歌詞なのか」という視点が抜けてしまっていることです。
自分が好きな歌詞が、必ずしも採用されるとは限らない
もちろん、自分の作品を好きになることは悪いことではありませんし、自分が書いた歌詞に愛着を持つことも作詞家にとって大切なことです。
しかし、作詞コンペで問われているのは「あなたがこの歌詞を好きかどうか」ではなく、発注者や制作側が、その曲にこの歌詞を必要としているかどうかです。
ここは、シンガーソングライターや、自ら作詞をする作曲家との大きな違いでもあります。
シンガーソングライターであれば、自分が伝えたいことや、自分が好きな言葉、自分自身の体験をもとに歌詞を書き、それを自分の音楽として届けることができます。
また、自ら作詞をする作曲家の場合も、自分のメロディーや音楽性に合わせて、自分が表現したい世界観を歌詞に落とし込むことができます。
一方、作詞コンペで求められる作詞家は、必ずしも「自分が書きたいもの」を
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