花束みたいな恋をした – 視聴メモ(作品評価 B+)

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脚本を坂元裕二さんが務めた菅田将暉さんと有村架純さんのダブル主演の2021年に公開された日本映画「花束みたいな恋をした(略称:はな恋)」を2023年08月31日に視聴しました。

映画を視聴した後に、興行収入が38.1億円という実写映画ではヒット作品であったということや、監督が土井裕泰さんであったことを知りました。

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花束みたいな恋をしたのストーリー&主要キャスト

映画のストーリー

<映画のキャッチコピー>
何かがはじまる予感がして、
心臓が鳴った -。

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦 (菅田将暉)と 八谷絹(有村架純)は、話してみると、どちらかと言うとマニアックな好きな音楽、小説、映画が嘘みたいに一緒で意気投合する。

恋愛関係になるまでに時間がかからなかった麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら、部屋から多摩川の見える駅から徒歩30分の場所で、一緒に暮らし始める。

麦と絹は好きなコンテンツに囲まれて、ささやかでも幸福感に満ちた日常生活を送っていたが、この二人での生活を維持して続けるために二人は就職活動を始める。

就職が決まってからは、生活にすれ違いが生じ始め、出会った頃のふたりではなくなってしまい、それぞれが別れを決意する。

主要キャスト

主演の二人は説明不要だと思いますが、第45回 日本アカデミー賞(2022年)で、有村架純さんは「花束みたいな恋をした」での演技が評価されて最優秀主演女優賞を受賞しています。

脚本は「同・級・生(1989年)」「東京ラブストーリー(1991)」など、1980年代後半から第一線で活躍する日本を代表するヒットメーカーの坂元裕二さんのオリジナル脚本です。

脚本家の坂元裕二さんばかりに目がゆきがちですが、監督の土井裕泰さんもドラマ「ビューティフルライフ(2000)」「GOOD LUCK!!(2003)」「オレンジデイズ(2004)」「逃げるは恥だが役に立つ(2016)」、映画「ビリギャル(2015)」などでも知られる凄い演出家&映画監督です。

<作品データ>
タイトル:花束みたいな恋をした
公開:2021年
時間:124 分
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二
出演:菅田将暉, 有村架純, 清原果耶, オダギリジョー,
視聴日:2023年08月23日
作品評価:B+

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花束みたいな恋をしたの感想 – 作品評価 B

丁寧にリアルに描かれていた

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映画「花束みたいな恋をした」は、出会いからキラキラ輝いていたはずの恋愛が終わるまでの5年間の恋愛ストーリーという感じでしたが、視聴後に色々なサイトで感想を見たときに、かなり高評価な映画というとを知りました。

「時間というフィルターを通したときに、何気ない日常生活が最高にキラキラしていた」と感じた人が、かなりいるのではないかと思いますが、その何気ない日常生活がユーモアを交えながら、丁寧にリアルに映画のなかで描かれていました。

菅田将暉さんと有村架純さんの主演二人の演技も素晴らしかったので、自分と重ね合わせることができる人たちに共感を呼んだ気がします。

過去の自分達に似たキラキラした二人

イラストレーターとして活躍したかった麦が、それが難しいと知って、金銭面で生活維持のために就職活動を始めたあたりから、当然のように物語は次の展開に移ります。

そこまではキラキラ感が満載だったので、そこからは二人の考え方の違いも明らかになってゆき、観ていてつらくなってくる展開です。

輝いている時間も、色褪せてゆく時間も、テンポチェンジみたいなものもなく、同じように丁寧にリアルに描かれています。

終盤に過去の出会った頃の自分達に似た清原果耶さんが演じる二人が登場しますが、キラキラしている二人の会話を聞いているときの麦と絹のシーンは、何の理由も必要ないくらいに「せつなすぎる」という表現以外は出てきません。

二回のプロポーズ

二人の関係が色褪せてゆく途中と、関係が終わるまえに、「好きだから」とか「ずっと一緒にいたい」などのレベルではないですが、麦は絹に二回のプロポーズをします。

世の中、このような状態から結婚して家庭を築いてゆくカップルも、たくさんいるはずですが、別れを決意し、二人はそれぞれの道を歩み始めます。

嫌いではないけど別れを選んだ麦と絹ですが、価値観や趣味などが同じで始まったカップルは、出会いに運命を感じた分だけ、少しのズレも許せなくなってくるというところでしょうかね。

評価はB+にしましたが、あくまでもストーリーの好みの問題で「花束みたいな恋をした」は、評価Aにしても問題のない映画です。

一歩違えばサブカル恋愛映画になりそうなストーリーですが、サブカル映画ではなく、大衆向けの恋愛映画として成立させた坂元裕二さんと、土井裕泰さんの力を見た感じがします。

記事公開日:2023年09月01日 by KSTY


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