音楽配信のスプリット機能の解説

TuneCore JapanやBig Up!などの音楽配信プラットフォーム（ディストリビューター）を使用してSpotify、Apple Music、Amazon Music、AWAなどへ音楽を配信をする人もかなり増えています。

複数の人たちが、楽曲やアルバムの制作に関わり、収益が発生した場合に、自動的に関わった人たちに収益を分配してくれる「スプリット（分割）機能」は非常に便利です。

音楽配信のスプリット機能

収益を自動分配

個人で音楽制作から音楽配信まですべて行っている場合は問題ありませんが、ボーカル、作曲者、作詞者、プロデューサーなど複数の人たちが楽曲やアルバムの制作に関わる場合も多々あります。

その場合、音楽配信により得た収益は、作業負担などに応じて、公正に分配する必要があります。

音楽配信のスプリット（分割）機能は、この収益分配を正確に行うための仕組みで、楽曲ごとにフィーチャリングアーティスト、作曲者、作詞者、プロデューサーなどの分配割合を設定することができます。

分配割合はパーセンテージで設定することができ、収益が発生した場合は、作品に関わった人に正確な収益分配を自動で行うことができます。

関係者全員が同じプラットフォームに登録する必要がある

音楽配信のスプリット機能を利用するには、音楽制作の関係者全員が同じ音楽配信サービスやプラットフォームに登録する必要があります。

しかし、一度登録してしまえば、収益の分配は自動化されますので、手間や時間を大きく省くことができます。

スプリット機能に対応する音楽配信プラットフォーム

すべての音楽配信プラットフォームがスプリット機能に対応しているわけではありません。

国内でスプリット機能に対応しているのは、わたしの知る限りだと「TuneCore Japan」と「Big Up!」のふたつの大手ディストリビューターです。

＜TuneCore Japan＞
ある程度、再生回数や収益が見込めるコラボの場合は、配信手数料が掛かりますが還元率100％の「TuneCore Japan」がオススメです。

上記リンクからアカウント登録した場合、初回のシングル配信1年が50%OFFになるクーポンが配布されます。

＜Big Up!＞

音楽配信をポートフォリオ的に使う場合や、実験的なコラボには、還元率はそれほどよくはありませんが、無料で楽曲配信をすることのできる「Big Up!」がオススメです。

スプリット機能の使い方

わたしの楽曲の分配率

わたしのネット上でのコラボによる楽曲での2023年時点での分配率はTuneCore JapanとBig Up!共通で以下となります。

プロデュースとアートワークを無償にすることにより、ボーカルと作詞の分配率を高めに設定しています。

登録メールアドレスで紐づけ

BIG UP!のアカウントを持っていることを前提に話しますが、分配はアカウントの登録メールアドレスで紐づけ設定を行います。

分配相手の振込口座を設定して分配することもできますが、設定には口座情報など個人情報が必要となります。

ネットでの制作活動だと、信頼関係が築けた人以外へは身バレしたくない人も多々いるだけでなく、相性や実力の問題で、一曲のみの制作で終わる人も多数です。

そんな状況のなかで、口座情報や個人情報を知っても、こちらとしても気が重いので、分配設定はメールアドレスで紐づけ設定を行います。

BIG UP!アカウントを所有していない方で、収益分配希望者には、新規でBIG UP!アカウントを作成してもらい、登録メールを教えてもらう必要があります。

普段使っているメールでアカウントを作成しても大丈夫ですが、「迷惑メールが怖い」という方は、Yahoo!メールでも、G-mailでも、新たに作ってもらったメールアドレスを使用して登録してもらっても大丈夫です。

BIG UP!でのスプリット機能の流れ

以下にBIG UP!でのスプリット機能の流れを詳しく記載しておきます。

上記の設定が完了すると、分配側のアカウントに売上が計上されますので、レポートで確認することができます。

尚、メインアカウント側では、分配側のアカウントへの分配金額は参照することはできません。

記事公開日：2023年07月12日 by KSTY