雪にとける想い/ボーカル編集&エフェクト処理

2018年12月に公開した「雪にとける想い」のボーカル版のボーカル編集 & エフェクト処理のメモです。

最上位版の「Melodyne」とFabFilterのプラグインは、そこそこ高額ですが、他はあえて高額なものは使用していません。

一般的に手に届きやすい価格のIK MultimediaやNomad Factoryのプラグイン・エフェクトを中心にボーカル編集 & エフェクト処理をしています。

ボーカル版「雪にとける想い」は2019年03月07日に公開されました。




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雪にとける想い – ボーカル編集1

MIC ROOM – マイクシミュレーター

雪にとける想い - ボーカル編集「MIC ROOM」
ボーカルトラック確認後、1番初めにIK Multimediaのマイクロフォン・モデリング・ツール「MIC ROOM」でそれっぽくしました。

ソースマイクを「DYNAMIC 58(SM58)」にして、ターゲットマイクを「TUBE VM-1(Brauner VM1)」にしています。

ドイツのBraunerのチューブ・マイク「VM1」は国内でも70万円くらいで売っていますが、マイクシミュレータ「MIC ROOM」でモデリングされている「TUBE VM-1」も、なかなか雰囲気が出ています。

MIC ROOMには、ボーカル用録音で個人的に最も好きなマイク「NEUMANN U67」をモデリングした「Condenser 67」も収録されています。

先に「Condenser 67」も試しましたが「TUBE VM-1」のほうが良い感じだったので、ターゲットマイクを「TUBE VM-1」に決定しました。

MIC ROOMに関しては「Mic Roomの特徴と活用法 – IKのマイクシミュレーター」で詳しく説明してくれています。

Mic Roomの特徴と活用法 – IKのマイクシミュレーター
名機マイクモデリングしたマイクシミュレーター「Mic Room」 IK Multimediaのマイクシミュレーター『Mic Room』にはレコーディングスタジオで定番のコンデンサーマイク、ダイナミックマイク、リボンマイクが収録されています。

British Channel

雪にとける想い - ボーカル編集「British Channel」
MIC ROOMの次にイギリス製コンソールのチャンネル・ストリップをモデリングしたIK Multimediaの「British Channel」を使用しました。

コンプやゲートなどのダイナミクス・セクションは使わずにEQ部分だけを使用して空気感を強調しています。

ボーカルのコンプ処理

雪にとける想い - ボーカル編集「Black 76 Limiting Amplifier」
下準備が終わった後にボーカルのコンプ処理です。使用したコンプはIK Multimediaの「Black 76 Limiting Amplifier」と「Vintage Tube Compressor/Limiter model 670」です。

世界中のスタジオの定番「UREI 1176」をモデリングした「Black 76 Limiting Amplifier」は、定番通りの使い方をしています。

伝説的な「Fairchild 670」をモデリングしたコンプ「Vintage Tube Compressor/Limiter model 670」は、ずっとコンプが掛かっている状態です。

この2つのコンプ/リミッターはWAVES他、様々なメーカーがモデリングしたプラグインをリリースしていますが、今回使用した「Black 76 Limiting Amplifier」と「Vintage Tube Compressor/Limiter model 670」は良い意味でも悪い意味でもIK Multimediaの音です。

ボーカルの空間系エフェクト

雪にとける想い - ボーカル編集「Blue Tubes - Tempo Delay 3D」
ダイナミクス系はIK Multimediaのみを使用しましたが、空間系はリバーブにLexicon「MPX」とディレイにNomad Factory「Blue Tubes – Tempo Delay 3D」をセンドで使用しています。

ハードウェア・リバーブと言ったら「Lexicon」という人も多いと思いますが、プラグインでもLexiconは安心感抜群です。

ディレイで使用したNomad Factory「Tempo Delay 3D」は結構特殊かもしれませんが普通のアナログ・ディレイで、3 ポジションで音符、レベル、パンを設定できます。

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雪にとける想い – ボーカル編集2

EQ処理 & ディエッサー

ボーカルのEQ処理とディエッサーはFabFilterのプラグインを使用しています。

EQ「Pro Q2」とディエッサー「Pro-DS」は、自分のなかで鉄板プラグインです。

音作り用のEQはイロイロと試すのが好きですが、ハイパス・フィルターであったり調整用のEQは、ここ数年「FabFilter Pro Q2」です。

昔、ディエッサーは「WAVES Renaissance DeEsser 」を使用していたのですが、最近は「FabFilter Pro-DS」です。

Melodyneでの編集

ピッチ補正、ビブラート修正、一音一音のボーカルのボリューム調整は「Melodyne」で行っています。

AメロとBメロのハモリも、主線トラックを元に「Melodyne」で作っています。

ボーカルのバストラック

雪にとける想い - ボーカル編集「EQ-PA」
コーラス、リードボーカルはボーカルのバストラックにすべて送っています。

バストラックにはバスコン以外にEQ2種類を使用しています。ひとつは微調整用「FabFilter Pro Q2」で、もうひとつはサウンドキャラ用「EQ-PA」です。

サウンドキャラ用の「EQ-PA」はAPIの名機をモデリングしたプラグインで、アメリカ・サウンドが得られます。

バストラックのバスコンの後のEQに「Pultec EQP-1A」を使うサウンドエンジニアもいますが、APIサウンドが好きなので、わたしはAPI系を使うときがあります。

尚、使用したバスコンは企業秘密です。(日本で使用している人は、ほとんどいないと思われるローカルなバスコンです。)

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