ラストレター – 視聴メモ(作品評価 A+)

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岩井俊二監督の「Love Letter(1995年)」のアンサー映画である学生時代の淡い初恋の想い出をたどる宮城県を舞台にした『ラストレター』を視聴しました。

松たか子 さんや福山雅治さんをはじめ、他作品では主演を務める俳優さんたちが名を連ねる超豪華キャストですが、打ち消し合うことなく、岩井俊二さんの世界に浸れる素晴らしい映画でした。

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ラストレターのストーリー&主要キャスト

映画のストーリー

<映画のキャッチコピー>
君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?

物語の主人公の裕里(松たか子)は、姉・未咲が亡くなり葬儀に参列する。葬儀の場で未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。

裕里は未咲の死を知らせるため同窓会へ行くが、学校のヒロインで人気者だった姉と勘違いされてしまい本当のことを言えなくなり、目的である姉の死を伝えることができない。

同窓会で裕里は自身の初恋相手である鏡史郎(福山雅治)と再会し、未咲のふりをしてメールアドレスを交換するが、その後にメール交換ができない状況になり不思議な文通が始まる。

裕里は未咲のふりをして手紙を書き続けるが・・・

主要キャスト

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映画『ラストレター』では、松たか子さんが裕里、広瀬すず さんが高校生時代の未咲と未咲の娘・鮎美、森七菜 さんが裕里の高校時代の回想シーンと娘の颯香、福山雅治さんが鏡史郎、神木隆之介さんが高校生時代の鏡史郎を演じています。

主演の松たか子さんは「四月物語(1998年)」以来となる岩井俊二監督の作品への出演です。

尚、高校時代の裕里と裕里の娘の颯香を演じた森七菜 さんが2021年 第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞しています。

もう一つキャストで忘れてはいけないのが、岩井俊二監督の代表作のひとつでもある「Love Letter」の主演を務めた中山美穂さんと豊川悦司さんが『ラストレター』でも出演しているところです。「Love Letter」のファンの人は大注目で二人の登場時にはテンションが上がります。

<作品データ>
タイトル:ラストレター
公開:2020年
時間:120 分
監督・脚本・原作:岩井俊二
出演:松たか子, 福山雅治, 広瀬すず, 森七菜, 庵野秀明, 豊川悦司, 中山美穂, 神木隆之介
音楽:小林武史
主題歌:森七菜「カエルノウタ」
視聴日:2023年04月16日
作品評価:A+

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ラストレターの感想 – 作品評価 A+

鏡史郎と鮎美のやり取りは胸を打つものがあった

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監督が岩井俊二さんということと、映画のジャケットだけの情報のみで『ラストレター』を視聴したので、映画を観はじめて、裕里役の松たか子さんが主演ということが初めはわかららず、広瀬すず さんが主演だと勘違いしてました。

引張りダコ感のある広瀬すず さんの出演した映画は「海街diary(2015年)」「ちはやふるシリーズ(2016年~2018年)」「四月は君の嘘(2016年)」など何本か観てますが、最近の作品はあまり観てないので『ラストレター』で久々に観た気がします。

マンガが原作の「ちはやふる」や「四月は君の嘘」は別のものと考えて、「海街diary」を観たときに「間や独特のテンポが良くて素晴らしい役者さんだな」と思っていたのですが、本作の鮎美を観ていて、それを感じました。

映画終盤の福山雅治さん演じる鏡史郎とのやり取りなどは、静かなシーンでありながら胸を打つものがありました。岩井さんの世界に充分すぎるくらいにフィットしていて、映画『ラストレター』のなかで、広瀬さんの魅力がフルに出ていた気がします。

姉妹でDV人間と結婚

未咲(広瀬すず)の夫(豊川悦司)がDV夫だったのは間違いないですが、裕里の夫(庵野秀明)も、妻の携帯を壊したり、他にも嫌がらせをしたりで、精神的DVをしてるんじゃないかと思います。

裕里の明るい性格がそれを強く感じさせませんでしたが「モラハラ夫?DV夫?」呼び方はどちらでもよいにしても、姉妹でDV人間と結婚してしまった感じです。

福山雅治さんだから許される

初恋の美咲への想いを断ち切れず、ずっと引きずって生きている鏡史郎ですが、福山雅治さんが演じていなければ「ダメ人間」と言われても仕方がない役の設定です。しかし、福山雅治さんが演じると「ダメ人間」も「格好良く」なります。

福山さん主演のテレビドラマ「ラヴソング(2016年)」で、ヒロインの藤原さくら さんと、かなりの年齢差があったので、いろいろな否定的な意見を目にした記憶がありますが、もし鏡史郎と鮎美が最後に結ばれる展開であったとしても、福山さんの格好良さなら個人的には許されたと思います。

そのような展開は『ラストレター』のテーマと違う気がしますので、あるはずはないのですが、それくらい福山さんは格好よく良い味を出してました。

テレビドラマ「ラヴソング」については、挿入歌「500マイル」をカバーしたときに少し触れています。

松たか子さんも「500マイル」をカバーしていて、曲の日本語訳詞を書いた忌野清志郎と福山さん演じた乙坂鏡史郎の名前の響きに感じるものがありますので、再度、現在のAI技術でボーカルを作り直して動画をアップしようかなと思います。

» 500マイル | KSTYカバー曲 – 制作メモ

ラストレターの公式サイトがなくなっていた

残念ながら映画『ラストレター』の公式サイトがなくなっていました。自宅で映画を視聴した後に、良かった映画は公式サイトを訪れ、各ページを細かく読み、より作品の理解を深めたい人間なので非常に残念です。

2020年の映画なので、さすがにサイトを削除するのは早すぎるように思えますので、多分ドメインの更新ミスではないかと思われます。

書きたい人もいないで、映画が良かったからといって、筆をとって手紙を書こうとは思いませんが、LINEであったりメールが主流の現代にあって「手紙を書く物語」というのは新鮮でした。

評価 A+にしましたが、そのくらい映画『ラストレター』を視聴した後に、久々に心に残る良い映画に出会えたと思える気分にさせてもらいました。

映画『ラストレター』はAmazonプライム・ビデオで視聴することができます。この記事を書いている時点ではプライム会員の無料特典となっていました。

» ラストレター Amazonプライムビデオ

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記事公開日:2023年04月27日 by KSTY


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